海の景色を詰め込んだ、インクセットをつくりました
日本の自然や文化から生まれた、たくさんの美しい伝統色。
第2弾は、数あるにっぽんのいろの中から「海」をテーマに5つの色を選びました。
明るい日差しを受け、きらきらと輝く水の色。
浜辺を歩く人たちの頭に乗った麦わら帽子の色や、空から海へと垂れ込める雲の色。
暮らしの中で、そんな海の風景が思い浮かぶような、インクセットを目指しました。
伝統色が生まれた平安の頃から、日本の心で名付けられた色に思いを馳せて。
にっぽんのいろで、日々の暮らしを鮮やかに彩りませんか?
古くから育まれた、日本の美意識を感じる色
01 金碧珠(きんぺきしゅ)
青緑の大海から金色の朝日が昇る時の輝かしい様子を、一色で表す瑠璃色の一種です。金と青緑が引き立てあい、目の覚めるような鮮やかさを実現しているさまが印象的です。
02 活色(かついろ)
緑色をしっかりと含み、ひと目見ただけで心に焼き付くような、なんとも活気のみなぎる青色です。帰港する漁船の掲げる大漁旗によく使われ、澄みやかで力強い波の色などが表現されています。
03 麦藁色(むぎわらいろ)
麦藁とは、麦の実を取り去った後の茎のこと。黄色と橙色をほどよく合わせた明るい色味で、朗らかで心地よい風合いのため、本来の色のまま、さまざまな麦藁細工に利用されています。
04 灰青(はいあお)
青色に灰色を加えたもので、空に低く垂れ込める、少し厚みのある雲の色を想起させます。切なく物悲しい雰囲気が、かえって心を撫でさすってくれるようでもあります。
05 珊瑚朱色(さんごしゅいろ)
深みのある赤橙色で、珊瑚の鮮やかな色調をイメージした伝統色です。美しい色と形状をした珊瑚は、多くの人々を魅了するとともに、豊かな海洋生態系の重要な一部でもあります。
インクの楽しみ方
万年筆やガラスペン、筆ペンなどの道具で「書く」ことを楽しむ染料インク。日常づかいはもちろん、お仕事や日記、お手紙を書くときにもおすすめです。
染料インクは水に溶けるため、インクで書いた後に水筆でぼかしたり、薄く色を引き伸ばしたりと、さまざまな表現で色をお楽しみいただけます。
使う紙によっても滲み方や色味、書き心地が異なるのがインクの楽しいところ。
「書く」というシンプルな行為は紙とペンがあれば可能ですが、道具の組み合わせ次第でその味わいの幅は無限大に広がります。
ぜひお好きな使い方を探してみてくださいね。
手書きの楽しさを
にっぽんのいろインクセットを作っていただいたのは、京都創業の文具店から生まれた文具・雑貨メーカー「TAG STATIONERY(タグステーショナリー)」さん。
デジタルが普及する昨今、従来の役割の幅を狭めつつある文房具。ペン先と用紙が擦れる「さらさら」「かりかり」、インクがペン先に流れ込む「ぬらぬら」「つるつる」といったアナログならではの感覚は、決してデジタルで置き換えることはできません。
そんな”手書き”のシンプルな道具に立ち返り、手から生まれる素朴なインスピレーションを大切にしたい。『TAG』という名前には、付け札や付箋のように目印として日々の営みに寄り添う存在でありたいという気持ちがこめられているそうです。
暦生活のお店 おすすめの使い方
◆ 色見本でコレクションを楽しむ
たくさんのインクを使っていると、作りたくなるのが色見本。
筆で描いたら、ガラスペンなら、万年筆なら?濃淡が綺麗なインクは?
ペンや紙によっても味わいが異なり、楽しみは無限大。ぜひお好みの使い合わせを見つけてみてください。
◆ お気に入りの名言を書き留める
心に留めておきたい大切な言葉を、瑞々しい海の色で書き留めてみませんか?
◆ 海が好きなあの人へ。涼しげな海の色で夏のご挨拶
海の色インクを使って暑中見舞いはいかがでしょうか?イラストを添えてみるのもおすすめです。
◆ 海のパレットから色選び
気分に合わせてすぐに色を変えられる「ガラスペン」や「筆ペン」で、お絵描きもおすすめです。色同士の組み合わせもぜひ楽しんでみてください。
贈り物にはこちらもおすすめ
真鍮のボディーに天然の革を巻きつけた、手触りの良いやわらかな質感の万年筆。
使うほどに少しずつ変化していく革の味わいに、愛着を感じられる一品です。
にっぽんのいろインクと組み合わせて、贈り物にいかがでしょうか?
にっぽんのいろ 海のいろインクセット
内容量:5ml×5本
染料インク・水性
生産国:京都(日本)
※万年筆、筆などの筆記用インクです。他の用途に使うと不具合が生じる場合がございます。